本の虫生活

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4~6月 自粛中読んだ本(と読んでない本)まとめ

突如はじまり、そして解除後も続く緊張感。

3月頃はまだ、こんなことになるとは想像していなかった外出自粛要請や商店の休業、緊急事態宣言、5月の宣言明け、そしてここ数日の再びの感染者の増大。

働き方も変わるなかで、否応なしに家にいる期間が長くなったこの3か月。てっきり読むものがなくなって困ると思ってういたのに、そうでもなかったので、この3か月で一体何を読んだのか、読まなかったのかをちょっとまとめてみました。

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①4~6月 読了本

「見えない都市」 I・カルヴィーノ

「十二人の手紙」 井上ひさし

「夏の災厄」 篠田節子

ブラックボックス」 篠田節子

「南洋通信」 中島敦

「李陵・山月記」 中島敦

パン屋再襲撃」 村上春樹

回転木馬のデッドヒート」 村上春樹

「愚行録」 貫井徳郎

閉鎖病棟」 帚木 蓬生

金閣寺」 三島由紀夫

ハムレット」 シェイクスピア

「李歐」 髙村薫著

 

②4~6月購入 読書中本

アメリカの壁」 小松左京

「居心地の悪い部屋」 エヴンソン、カヴァン他著

「言わなければよかったのに日記」 深沢七郎

「13・67」 陳 浩基著

 

積読

「息吹」 テッド・チャン

「三体」 劉 慈欣著

 

 

➡以上をまとめると、ここ3か月ほどで、読了本13冊、読書中4冊、積読2冊でした。

 

月4冊強ペースなので、思ったより読書が捗らなかったなという印象。

ただ、元々読もうかなと思っていた本を手に取ることができたので、そこはよかったです。

南洋通信、金閣寺、十二人の手紙、李歐、13・67は、読みたいなと思いながら手が出せていなかったので、多分コロナがなかったら今年読んでいたかは微妙です。どれも満足度の高い読書でした◎

 

ただ、想定外だったのが、なかなか長編を読めなかったこと。

積読状態の長い「息吹」や、待望の「三体」にまだ手が出せておらず、夏の個人的な課題本にしようかなあと思案中です。

先に読み始めた「13・67」が想定以上に好みだったので、割とゆっくり読んでいるのは響いているのかも。あと「金閣寺」とか「李歐」は、読んだ感想をどこかでまとめたり読書会で紹介したいですね。あ、でも南洋通信も笑えてよかったし、愚行録などさくっと読めて濃度の濃いミステリも、長編の箸休めになるしよいです。読み途中の「言わなければよかったのに日記」は、「楢山節考」の作者の授賞式時の心象や他作家との交流を描いたエッセイですが、これもまたとぼけた言い回しがクスッと笑えて面白い。シリアスな小説を書く真面目そうな作家かと思いきや、中島敦深沢七郎も、エッセイや手紙の内容が結構人間臭いというか赤裸々なのが印象が違って面白いです。

 

あと、予想外に以下の本と漫画に時間を費やしました。

④再読本

「骸骨を乞う」 雪乃 紗衣著

「捜神記」 干宝著

道教とはなにか」 坂出 祥伸著

 

「骸骨を乞う」は、いま別記事でも書いていますが、前から結構好きで。「彩雲国物語」本編より好きだと思います。なかなか記事にまとまらないけれど、なんとか書ききりたい。

そして何故今更、捜神記と道教の本を再読してしまうのか。小松左京の「アメリカの壁」に収録されている短編に「捜神記」の話が出て来るので、該当箇所を探すうちに気が付いたら再読。ついでに道教の本も一緒に読むと楽しいです。時間泥棒。

 

⑤漫画(一気読み)

スラムダンク(全巻) 井上 雄彦著

 

最近、画集が本屋に平積みされていたり、深夜帯にテレビで放送したりしているのが気になって、一気読みしてしまいました。スポーツ漫画、そんなに読まないですけどこれは面白いですね。迫力がありすぎて、ページを捲る前にちょっとためらうくらいドキドキします。

 

 

と、こんな感じの読書月間×3でした。

7月以降は、感染拡大が収まればいろいろ遊びに行きたいし、旅行や外出に本を持っていきたいし、カフェでの読書とか再開したいですが、職場もピリピリしているし、まだ難しいかな。

本ではないですが、10月にはずっと楽しみにしている辻井伸行さんのピアノコンサートがある(まだチケット取ってない)ので、なんとか収まることを祈るのみです。

 

でもまあ、自分が本を読むことを楽しめる人間でよかったなあとつくづく思いました。

本がなければ、外出自粛で余った暇を持て余して、イライラしてばかりだったのではと思います。本は偉大です。