本の虫生活

おすすめ本の紹介などしています。著者をア行からワ行まで順番に。

【2019年目標】読書と記書と話書

新年あけましておめでとうございます。

 

昨年はこのブログを本格的に書き始めたり、イベントに参加したり有意義な一年を過ごすことができました。

今年はもっと進捗管理をしたり、目的を明確にして継続していきたいと思います。本紹介以外にも色々と書く予定です。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

そしてお題について。

 本年の抱負は、以下の3つを意識して使い分けることです。

 

①読書

②記書

③話書

 

 

①は言わずもがな、未だ知らない本に出会い見聞を広げることです。SNSのおすすめを見たり、人から勧めて頂いた本を読んでみると、自分があまり知らなかった分野の本と出会えることが多いので積極的に使っていこうと思います。本屋でいつも立ち寄らない棚に寄ってみる、またいつもと違う本屋に立ち寄るというのもよいです。

達成できるか微妙ですが、今年は西洋哲学に手を出してみようと考えています。ハイデッカーの『存在と時間』の完全読破は特に長年の悲願(?)なので、挑戦してみるつもりです。

 

②はわたしが考案した適当な言葉です。読書をもじって、書を読むのではなく記すという意味です。本を読み、その感想や考察を文章に起こすこと、という意味をこめて造語しました。読書は基本的に内的な作業です。一人で本を選び、一人で読む。内省的な作業自体は好きですが、折角ブログを書いている以上『書くこと』の意義を今年は意識しようと考えています。

本を読んで芽生える感情や思考は、一人で楽しんでいる状態ではほとんど言語化されません。感情を揺さぶられたり、新たな知に触れて思考が巡ることを楽しむのもよいですが、その状態に『名づけ』をすることでぼんやりとした思考が実体化していきます。それが文章に起こすことの醍醐味だと思います。頭の中で読んだ本を何度も反芻し、文章を練り自分の思考を言語化していく作業を続けると、仕事でもアイディアを素早く言語化できるようになるので結構役に立ちます。今年は去年よりも人に『伝わる』文章を心掛けていきたいと思います。

 

③も造語です。本を読み、その感想等を他人に話し共有することという意味を込めました。読書家というのは、他の趣味を持つ人と比べて孤独なことが多い気がします。スポーツや音楽(鑑賞含む)のように他人と一緒に経験を共有しづらい上、分野が広すぎて読書家同士でも趣味が合うことは結構難しいです。好きな本や作家が被るというのは、ベストセラー作家や有名な古典以外ではあまりないとも思います。そうなると、自然と趣味が合う人同士で盛り上がるということは確率的に少ない気がします。

しかし、この苦境を救ってくれたのが『読書会』でした。SNS等(わたしは全てTwitter経由です)で告知をしているイベントで、好きな本について語り合うというシンプルなものから、課題図書ありや分野別のものなど多彩に行われているようでした。個人主催のこじんまりとした集まりが多く、知らない人同士が当日会うというのも最初はかなり警戒していましたが、去年は和やかで好感のもてる集まりばかりでとても楽しませて頂きました。

このイベント参加を通じて感じたのが、『話すこと』の楽しさです。文章のように時間をかけて思考を整理し、人に伝える手法の方が自分の能力開発や新たな気づきの発掘などには役に立ちます。ですが話すことの良さは、何より楽しいことです。楽しそうに好きな本の話をする人を見ると、こちらも嬉しくなりました。本の話を一日中できるという体験は強烈で、すっかりやみつきになってしまいました。今年も色々と参加しようと思います。

 

 

以上、今年の抱負でした。

あまり目新しさはありませんが、できることをコツコツ積み上げる年にしていきたいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

今年も気長にお付き合いいただけると幸いです。