zarameのブログ

おすすめ本の紹介などしています。著者をア行からワ行まで順番に。

【おすすめ本2018】34冊目 マイクル・クライトン

おすすめ本紹介、34回目です。
この記事では著者の五十音順に、わたしのおすすめ本を紹介しています。
今回はマイクル・クライトン氏から。

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

ジュラシック・パーク〈上〉 (ハヤカワ文庫NV)

 

 大人気映画ジュラシック・パークの原作。

 

ちょうどいま、映画ジュラシック・パークの新作が公開しているので、併せて読むのには絶好の時期だと思います。

 

<あらすじ>

 霧につつまれたコスタリカの孤島で、極秘のうちに建設が進められているアミューズメント・パークがあった。〈ジュラシック・パーク〉と呼ばれるその施設は、バイオテクノロジーで現代によみがえった恐竜たちがのし歩く、驚異のワンダーランドとして日夜研究と開園準備が進められていた。オープンを間近に控え、視察のため数学者、生物学者など顧問団が島に向かって出発した。しかしその道行には、人類がいまだかつて体験したことのない恐怖が待ち受けていた。

 

映画ではあまり描かれなかったこぼれ話が楽しめるのが原作の魅力です。恐竜をよみがえらせるための遺伝工学、セキュリティシステム、生態学、数学などの科学的な話がたくさん盛り込まれていて、SF好きにはたまらない作品です。なぜパークは失敗したのか。科学者の過信、スパイの侵入にはそれぞれ理由があり、事故は起こるべくして起こったという因果関係までしっかり描かれているので、映画を観て疑問に思って読むというのもいいと思います。

映画もパニックものとして一級のエンターテイメントですごく好きですが、それだけで終わらない原作は奥深いと思いました。特に、生命という複雑なシステムを正しく理解せずに安易な考えで間違いを犯していた科学者と、金儲けにめがくらみ、従業員の仕事の内容すらちゃんと理解していない管理者の浅はかさを浮き彫りにする前半の演出が見事です(痛烈な皮肉と諧謔のある小説にはどうも惹かれてしまいます)。これから起きる悲劇を読者に予感させる不穏な空気と、後半の怒涛のパニック劇のバランスがいい作品です。

 

最新作、炎の王国も観てきました。スリル満点のテンポの速い展開だけど、爽快感があって楽しめる内容でした。暑い夏の気怠さを吹っ飛ばすには丁度よかったです。ネタバレになるので書きませんが、今までのシリーズとは少し違ったラストが印象的でした。今後の展開が楽しみです。

 こわい文章は好きだけど映像は苦手なので、時々目をつぶってしまうのが悩みですが…(捕食シーン何度見てもやっぱり怖かった)。