zarameのブログ

おすすめ本の紹介などしています。著者をア行からワ行まで順番に。

【おすすめ本2018】4冊目 あさのあつこ

おすすめ本紹介、4回目です。

この記事では著者の五十音順に、わたしのおすすめ本を紹介しています。

4回目はあさのあつこ氏からこちら。

 

NO.6♯1 (講談社文庫)

NO.6♯1 (講談社文庫)

 

 2013年の未来都市「NO.6」を舞台に、幼い時から最高ランクのエリートとして育てられた主人公は、12歳の誕生日の嵐の夜、ある少年に出会い人生が急変していく。壁に囲まれ、完全にコントロールされた理想都市から、最下層よりさらに外にある理想とはほど遠い底辺の暮らしへ突き落されていくなかで、主人公が統制されない自由や自分の様々な感情に気が付いて成長していく様子が胸に沁みます。

 

軽い筆致で、SFとして読み応えがあるとか、技巧を凝らした小説というよりも素直に心に沁みて、子どもの頃大好きだった児童書のように、ワクワクしてページをめくった作品です。

とはいえテーマは重く、支配階級による権力の独占、弾圧の下での厳しい生活、貧困、差別がまかり通る社会で、自由や愛情、希望を求めて行動する少年少女の姿に、読んでいた当時とても勇気をもらいました。

 

児童書や絵本、昔のマンがやアニメなど、大人になってから見直して楽しむ人が増えています。自分が少年、少女だった頃に読んだ本を大人になってから読み直すと、当時の思い出を思い出すきっかけにもなるのでわたしは好きです。

 

「NO.6」は、昔の自分の未熟だけど純粋な気持ちを思い出させてくれる大切な本です。

疲れて眠れない夜に、読み返す本のひとつです。