【五十音順・おすすめ小説紹介】2冊目 芥川龍之介
おすすめ本紹介、2回目です。
この記事では著者の五十音順に、わたしのおすすめ本を紹介しています。
2回目は教科書などで一度は読んだことのある芥川龍之介氏の著作から。
表題の蜘蛛の糸の物語は、大人もこどもも知っている有名な話ですが、この文庫に収録されている、「杜子春」が好きで選びました。
収録作品は「蜘蛛の糸」「犬と笛」「蜜柑」「魔術」「杜子春」「アグニの神」「トロッコ」「仙人」「猿蟹合戦」「白」の10編。短いながらも読みごたえのある短編揃いで、ページ数も少ないため旅行のお伴などに持っていくのにもおすすめです。
芥川龍之介は有名なものだと地獄変など、今昔物語集、宇治拾遺物語といった古典から題材をとってアレンジした作品が多くあります。「杜子春」は唐代伝奇のひとつ「杜子春伝」をアレンジしたもので、原作とは少し違う結末になっています。ネタバレになってしまうので控えますが、ふたつの作品の違いと解説を紹介しているHPがあったのでリンクを貼っておきます。読み終わったら比較してみるとおもしろいです。
前述の文庫本は10編を収録していますが、かなりページ数は少なく、手にとってみると驚くかもしれません。(持ち歩くには薄くて便利ですが)
芥川龍之介の作品をもっと多く読みたいならばこちらの文庫がおすすめです。短編21編を収録しており、値段も659円とおてごろです。
羅生門 蜘蛛の糸 杜子春 外十八篇 (文春文庫―現代日本文学館)
- 作者: 芥川龍之介
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: 文庫
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